この基金は、不登校を体験した子ども若者の表現活動を応援するための基金です。表現分野としては、文字(文学)、美術工芸、ビジュアル、映像、音楽・演劇などジャンルを問いません。子ども・若者本人が自由に表現した作品を応募していただき、審査の上、資金的・精神的に応援するための基金です。
私たちは、表現することにより、経験・感情・思いが形となり、自己発見や自己解放の機会となると共に、作品化する過程そのものが成長や喜びをもたらし、人間の生の充実に役立つと考えます。
また、表現を作品として発表する機会が拡大することは、不登校を生きる子ども若者への社会の理解や共感の拡大、多様な育ちを受けとめる社会の価値観の拡がりに確実に寄与すると考えています。そうした動きが、不登校への社会の否定的なまなざしを変え、あとから続く子ども若者をも勇気づけ、元気づけることになるという効果も生みだします。
こうした表現活動に対する応援基金があることで、不登校を体験した子ども若者たちの創作意欲が高まり、やりたいことをみつけ、豊かな創作活動が拡がることを期待し、ここに「子ども若者表現応援基金」を設立します。